5-土地は土地代だけで買えるものではないということ
土地を購入するためには、
土地代以外に別途でかかってくる経費があるし、
家を建てるにしても、
家だけじゃなく庭の工事も同時にする必要があるので、
これら全てにかかるコストを理解した上で、
土地探しや家づくりを進めるべきです。
ということで、
一体どういった経費がかかってくるのか?
についてお伝えしていきたいと思います。
おはようございます。
相馬建築の相馬です。
では、まず土地購入に際して、
必要になる経費からご説明していきますね。
不動産屋さんに支払う仲介手数料
土地の販売形態は2通りあり、
1つは、不動産屋さんが土地を買い、
造成し販売するという形態であり、
そしてもう1つは、
一般の方が持っている土地を、
仲介して販売するという形態です。
前者の場合は、
持ち主自体が不動産屋さんであるため、
仲介手数料はかからないのですが、
後者の場合は、
不動産屋さんに仲介手数料を支払わなくてはいけません。
一般的には、その金額は、
“(土地代×3%+6万円)×消費税”なので、
土地を購入しようと思えば、
この経費がかかってくるということを
覚えておいてください。
水道加入金と水道引込工事
そして、土地を購入すれば、 必要となってくるのが、
市役所に支払う水道を使用するための権利金です。
この金額は、 設置する水道メーターの口径によって違うし、
その基準となる口径も市町村ごとに違うので、
購入前に、この金額も把握しておかないといけません。
また、不動産屋さんが新しく造成した分譲地は、
現在の基準に合わせた水道が敷地内に引き込まれているため、
新たに水道を道路から敷地内に引き込む必要はありませんが、
そうじゃない土地を購入する場合は、
敷地内に水道が引き込まれていない場合が多々あるので、
その場合は、工事費用が別途で必要となります。
あるいは、もともと家が建っていて、
たとえ水道が引き込まれていたとしても、
その口径が現在の基準に満ちていなければ、
新たに引込みし直さないといけません。
となると、水道引込工事費用に加えて、
加入金の追加費用も発生することになるので、
こういったことも購入前に調査し、
一体どれくらいの費用が必要になるのか?
を、 把握することが大切になります。
排水負担金
下水道が完備している地域では、
この経費は必要じゃないのですが、
浄化槽を設置しなければいけない地域では、
排水路を管理している組合に、
排水負担金を納めなければいけない場合があります。
これも地域によって金額も違うし、
最初に支払うだけでいいものなのか?
毎月ずっと納めないといけないものなのか?
も違うため、この項目についても、
購入前に把握しておくことが大切になります。
境界基礎と境界壁の工事費用
境界基礎と境界壁の費用も、
土地を購入するにあたって、
必ず必要となる経費です。
とはいえ、この境界に関しては、
隣との中間に造るか?
あるいは自分の敷地の中に造るか? で、費用が異なります。
(隣との中間に造る場合は、半分ずつの負担になります)
また、境界壁に関しては、 どのようなモノを設置するのかによっても費用が違ってきます。
それゆえ、道路以外に接している境界が、
どれくらいの長さがあるのか?
それぞれの境界はどのような状況になっているのか?
その工事にどれくらいの費用が必要になるのか?
を、把握していただくことが大切となります。
このように土地を購入しようと思えば、
土地代以外にも様々な経費がかかってきます。
そして、この金額は、 購入する土地によって違います。
ですから、こういった経費がかかる ということもご理解いただいたた上で、
自分たちが土地に掛けられる予算が一体どれくらいのか? を、
算出するようにしていただければと思います。
家づくりをする時、
住宅ローン、火災保険、登記といった諸経費に、
けっこうな費用がかかりますが、
これ以外にもさらに様々な経費がかかります。
まず予算計上しておくべきなのが、 “地盤改良工事費用”です。
この工事は、地盤調査をしてみないと、
必要となるかどうかも分からなければ、
地盤の状態や建てる家の形状などによってかかってくる費用もバラバラです。
つまり、間取りが決まり、配置が決定するまでは、
調査も出来ないため、工事着工の寸前まで?改良費用がいるかいらないかが分からない上、
もし、改良判定が出たとしても、
費用が全く一定ではないということなんですよね。
それゆえ、最悪のことを想定した上で、
ゆとりをもって予算計上しておくことをオススメします。
もし、改良判定が出なければ、
その分、家づくりの費用を浮かすことも出来れば、
浮いた費用を庭の工事や家具などに 充ててもいいわけですからね。
続いてが、新たに購入する “家電”や”家具”などの費用です。
家電で、まず必要となるのが、 “ルームエアコン”です。
リビングダイニング用だけなのか?
寝室用も購入するのか?
子供部屋の分も購入するのか? など、
具体的に決めておくことで、
より正確な資金計画を行うことが出来るようになります。
また、テレビ・冷蔵庫・洗濯機といった 大型の家電製品なども、
家づくりと同時に買い替えたいとお考えの方も 多いのではないでしょうか?
特に、年中無休で使用する冷蔵庫やテレビなどは、
エアコンよりも多く電気を消費していることから、
古い型を使用している方は、
無駄に電気代を高くしてしまわないためにも、
買い替えた方が良い場合もあるので、
家電の購入コストまで予算計上しておくことを オススメしています。
そして、新しい家になれば、
それに合わせて買いそろえたくなるのが、 家具ですよね?
ダイニングテーブルと椅子のセット・・
ソファーにローテーブルにテレビボード・・ など、
リビングダイニングに置くことになる家具は、
オシャレな家にするためには、 とっても重要な要素になりますからね。
さらに、引っ越しにかかる費用も、
予算計上しておくべきです。
自分たちだけで全てやってしまうのか?
重たいものだけ引っ越し業者に頼むのか?
全て引っ越し業者に頼むのか?
によって値段が変わってきますからね。
また、引っ越し代金は、
引っ越しの時期や日によっても、
値段が違ってくることになるので、
こういった点も考慮しながら予算計上していきます。
この他、テレビやインターネットなどの通信工事費用も、
予算計上しておかないといけない項目だし、
地鎮祭の時の費用や、上棟の時の費用なども、
忘れず予算計上しておいていただければと思います。
いかがでしたか?
おそらく、あなたが考えている以上に、
いろんなお金がかかるなーと感じられたのではないしょうか?
これらを予算計上し忘れた状態で、
家づくりを進めてしまえば、
土地や家に予算を掛け過ぎてしまい、
住宅ローンにその負荷がかかってきたり、
もしものために残していた貯金などに
手を付けざるを得ない状態になってしまいます。
ですから、まずは別途でかかってくる費用が、
自分たちはどれくらい必要なのか?を、
ご理解いただいた上で、土地を探すようにし、
家の設計をしてもらってください。
順番を間違えてしまうと、
後から取り返しがつかないことになってしまいますから。
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