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ブログ一覧
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面積の鍵を握る「収納」
「収納はたくさん欲しい」と 家を建てる誰もがお考えになりますが、 かといって床面積を増やせば それはコストアップに直結するため、 安易に床面積を増やすという手段を 選択すべきではありません。 また、床面積を増やすにしても、 利便性の良さから人気が高い 「回遊動線」をつくってしまうと、 本来の収納力を半減させる可能性があるため その良し悪しを理解しておくことも 大事な要素となってきます。 そんなわけで、 ここからはコストを上げることなく よりたくさんの収納をつくる方法について お伝えしていきたいと思います。 いわば、この知識は図面を読み解く力でもありますので、 間取りを描いてもらうまでに ぜひ身に付けておいていただくといいと思います。 おはようございます。 相馬です。 まず、収納を考える上で 必ず知っておいた方がいいことが、 収納の分量は「床面積」ではなく 「壁面積」で考えないといけないということです。 例えば、間口91cm×奥行き91cmの収納と 間口182cm×奥行き45.5cmの収納は 床面積は全く同じであるものの、 棚の枚数が同じだとしたら、 単純に物が置ける量が2倍違います。 間口の広さが違うからです。 もちろん、間口が91cmの収納は 間口は半分であるものの奥行きが2倍あることから 奥に詰めて物を置くようにすれば、 間口1m82cmの収納と同じだけ モノが置けるということになります。 しかし、その収納は確実に使いにくいのではないでしょうか。 奥のものを取り出すために いちいち手前のモノを取り出さないといけないし、 再び元の位置に戻す時も 一手間作業が増えることになるからです。 かつ、奥には滅多に取り出さないモノを 置くようになると思いますが、 結果、奥にあるモノを忘れてしまい 滅多に使わないモノなのにまた同じモノを買うことになり、 どんどん家の中にモノが蓄積されていく という悪循環を産む原因となるのではないでしょうか。 ゆえ、単純に床面積を広げるのではなく いかに壁面を有効活用出来るかまで考えながら 収納はつくるべきだというわけですね。 なんといっても収納で最も大切なことは、 「いかに管理がしやすいのか」ですからね。 とりわけ、リビング周辺は 細々したモノが多くなることから、 管理がしやすい収納をつくっておかないと それが散らかる原因につながるし、 ストレスの原因にもなりますしね。 行き過ぎた利便性 家の中をグルグルと回れる 「回遊動線」は利便性がアップすることから 非常に人気があるのですが、 実は「収納量が低下する」という 大きなデメリットを秘めています。 通り抜け動線にするということは 「=収納の壁が減る」ということだからです。 例えば、 3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、 この収納を通り抜け出来ないどん詰まりの収納にした場合、 合計約5.5m分の壁を利用することが出来るのですが、 この部屋を通り抜け出来るようにしたら、 使える壁の量が半分以下の2.6mにまで減ってしまいます。 廊下をつくることによって2方向の壁が使えなくなるからです。 そしてその結果、いざ暮らし出してみると 思っていたよりもモノが収まらず困った という状況に陥ってしまい、 それでは片付かないからと 結局、通り道にモノを置いてしまい 通り抜け出来なくなってしまう なんてことも決して珍しい話ではないと思います。 そんなわけで、 過度な最短動線を追求する必要もないのでは と思っている次第です。 ここ徳島では、ほとんどのエリアで平屋を建てることが出来るし、 平屋にすればそれだけで洗濯動線も短くなれば 片付けや掃除だって楽になりますしね。 というわけなので、間取りを見る時には 「いかに壁を有効活用出来ているか?」 を見るようにしていただければと思います。 この図面の見方が出来るようになれば、 「収納が足りないかも?」という不安を払拭しやすくなり、 結果余計なコストを払う必要がなくなるし、 いざ暮らし出してみたら全く収納が足りなかったなんていう 最悪の事態を引き起こすことも間違いなくなくなるはずですから。 それでは、、、 -
位置と広さと数量と
「子供のために」という想いは、 家を建てる大きな原動力の一つだと思いますが、 とはいえ子供は遅かれ早かれ家から出ていくことから、 子育て期間中のことだけじゃなく、 子供が巣立った後まで考えた上で 間取りをつくっておいた方がいいのではないでしょうか。 内装や設備は比較的簡単に変えられますが、 使い勝手が悪くなったからといって 間取りの変更をしようとしても そう簡単には出来ないですしね。 そんなわけで、子供部屋に関しては それぞれの想いもあると思いますが、 最も合理的に考えた方がいいスペース だというのが個人的な意見です。 おはようございます。 相馬です。 まず考えていただきたいことが、 子供部屋を2階につくることが 本当に正解なのかどうかということです。 子供部屋を2階につくった場合、 子供が小さいうち(中学生になるまで) 自分の部屋を全くと言っていいほど 使うことがないからです。 子供に限らず家族みんな 1日の大半を過ごすのはリビングダイニングキッチンだし、 子供たちが小さいうちは お母さんの近くから離れないでしょうし、 寝るのも親と一緒ですからね。 結果、リビングやダイニングが 子供たちのオモチャや服で 散乱していくのではないでしょうか。 そして、1階にリビングとは別部屋か 充分な収納が確保出来ていない場合、 子供のものを片付ける収納ボックスを リビングに置かざるを得なくなり、 生活感があふれてしまう上、 狭苦しく掃除もしにくいリビングに なってしまうのではないでしょうか。 以上のようなことが想定されることから、 子供部屋の位置を最初から2階に指定してしまうのは どうかと考えている次第です。 子供部屋を1階につくっておけば、 自分の荷物は全て自分の部屋に片付けられるでしょうし、 親御さんが泊まりに来た時なんかもここを使ってもらえるし、 やがて子供たちが出て行った後も 何かと使い勝手がいいでしょうしね。 要するに、子供部屋は 2階よりも1階につくっておいた方が 使える幅が大なり小なり広がるだろうし、 ライフスタイルの変化に応じて使い分けがしやすい、 というわけです。 コストに直結する広さと数量 続いて考えていただきたいことが、 「広さ」と「数」についてです。 広さに関しては、 寝室同様何を置く予定なのか?から 算出するのでいいのではないでしょうか。 仮に部屋とは別でクローゼットがあり、 置くものがシングルベッドと机だけであれば、 内寸で2.6m×2.6mある 4.5帖という広さで充分だと思います。 ハウスメーカーの住宅展示場や 住宅会社のモデルハウスなどは、 6帖でつくっている場合が多いのですが、 たとえ思春期を迎えたとしても 部屋に篭りっきりにならずに 寝る寸前までリビングで 一緒に過ごすことが多いと思うので、 子供に関してはそんなに広くつくる必要はなく 「自分の部屋がある」ということだけで 充分だという認識でいいと思います。 冒頭でも申し上げましたが、 遅かれ早かれ子供は家を出ていくでしょうし、 その後の利用用途を考えてみても、 4.5帖もあれば充分でしょうしね。 数に関しても、必ずしも子供の人数に合わせて、 つくる(つくっておく)必要はないかもしれません。 子供が自分の部屋を使い出すのは 中学生になってからの可能性が高いし、 高校卒業と同時に家を出ていくとしたら 1人で部屋を使う期間は最大6年なので、 兄弟姉妹の年齢差によっては 使う時期が被らない可能性もあるからです。 そんなわけで、子供部屋を 必ずしも人数分つくる必要はないし、 どう考えてもつくらないといけないとしても 4.5帖という広さのまま増やすのではなく、 3.75帖とか3帖という広さにすることを 検討した方がいいのではないかと考えています。 面積を広げれば広げるほど 確実に家のコストは上がっていってしまいますしね。 いかがでしたか? もちろん、子供部屋も寝室同様に 予算的にゆとりがあるのであれば、 全然広げていただいても問題ないので、 この意見も参考にしていただきつつ 考えてみていただければと思います。 では、次は「収納」についてお伝えしていきたいと思います。 それでは、、、 -
生活をイメージしながら考える
2階建てで、かつそれぞれの部屋を 全て2階につくるとなると、 1階にはリビングダイニングキッチン以外に もう1つ部屋が必要となります。 子供たちが小さいうちは 子供たちの荷物置場として機能するし、 親御さんが泊まりにきた時には 寝所として機能すると考えられるからです。 また、やがて老後を迎え 階段を上がるのが億劫になった時には そこを寝室として使えるからです。 他方、平屋を建てるとしたら、 この多目的ルームをつくらなくても 別段問題ないのではないでしょうか。 子供部屋も寝室も収納も 全てリビングダイニングキッチンと 同じフロアに存在するからです。 つまり子供たちの荷物置き場は自分の部屋でいいし、 親御さんが泊まることがあったとしても 子供部屋を使ってもらえばいいし、 (広々つくるリビングに布団を敷いて寝てもらってもいいですしね) 階段が億劫になることもないからです。 収納だって2階建てに比べると 必要な場所に充分あるでしょうしね。 そんなわけで、平屋にすれば この「客間」的存在の多目的ルームをカットすることが出来、 その分コストがカット出来ます。 この部屋の広さを6帖だと仮定したら 価格に換算するとざっと200万円ぐらいですかね。 おはようございます。 相馬です。 また、インスタの影響を受けてか、 ここ数年「ランドリールーム」と言われる いわゆる洗濯物のためだけの部屋を つくっている方もいらっしゃいますが、 これもコストに直結するため 本当に必要なのかどうかを冷静に考えた方がいいと考えています。 というのも、今やリビングダイニングキッチンは 昔の家のように仕切りをつくらず一体となっていて、 かつキッチンが対面式になっていることが多いのですが、 これはこうなっている方が「ながら作業」がしやすいからです。 キッチンで料理や洗い物をしながらダイニングで勉強する子供を見る。 リビングで遊ぶ子供を見ながらリビングで洗濯物をたたむ。 リビングで遊ぶ子供を見ながら中庭で洗濯物を干す。 共働きが当たり前となっている今は、 この「ながら作業」がどの家庭でも当たり前ではないでしょうか。 忙しく時間が足りない日々の中で 少しでも家族団欒の時間を増やしてくれる役割を果たしてくれるのが この広々としたリビングダイニングキッチンですからね。 ゆえ、そんなに使用時間が長くない部屋をつくるために 100万円以上のコストをかけるのは勿体無いと考えている次第です 寝室の広さの算出方法 ハウスメーカーの展示場や 住宅会社のモデルハウスなどを見学すると、 見栄えを考えてか寝室が無闇矢鱈に広くつくられています。 それどころか、寝室に書斎のようなコーナーすら設けられています。 ですが、正味の話をすると 寝室に広さは必要ないのではないでしょうか。 寝る寸前までリビングで過ごすでしょうし、 起きたらすぐにリビングに行くからです。 要するに、寝室は実質「寝る時」だけしか使わないからです。 また、寝室の近くには 必ずといっていいほど大型収納をつくると思いますが、 こうする理由は寝室に荷物を起きたくないからではないででしょうか。 今は昔のようにタンスもなければ お母さん専用の化粧ドレッサーを 持ち込む人も皆無でしょうしね。 かつ、テレビも薄型になったため場所を取らなくなったし、 スマホやタブレットがあれば そもそも寝室にテレビをつける必要すらありませんしね。 そんなわけで、寝室は必要最低限の広さで つくるのがベターじゃないかと考えている次第です。 具体的には、置くベッドのサイズと個数が分かれば それに見合う広さにするという感じです。 仮にセミダブルベッドを2台並べて置くとしたら、 1.2m×2.0mが2台並ぶので ベッドに必要な寸法が2.4m×2.0m、 これを置くのにちょうどいい広さは 3.51m×2.6mの内寸がある6帖という感じです。 もちろん、これでは狭いなーと感じられた方は 広げていただくしかないのですが、 広げれば当然コストも上がることになるので、 それも考慮した上でご判断いただければと思います。 では、今回はここまでにして 次回は「子供部屋」について考えていきたいと思います。 それでは、、、 -
合理的に考える力を身につける
家づくりのコストを下げるための一般的な手段は、 総二階建てにすることによって 家をローコスト化することなのですが、 この手法は、家を安く出来たとしても 土地にかかるコストと外構にかかるコストを ダブルで大幅に上げてしまうため、 家づくり全体のコストを落とすための ベターな方法にはなり得ません。 他方、前回お伝えしたような 間取りのつくり方を知っていれば、 家のコストは上がってしまうものの、 土地にかかるコストと外構にかかるコストを ダブルで大幅に下げることが出来るため、 結果的に、家づくり全体のコストを抑えることが出来ます。 住みやすさも格段にアップさせながら。 ゆえ、後者の選択肢を これから家を建てる方には 知っておいてもらいたいのですが、 とはいえ、出来れば家のコストも上げないようにしたいと お考えになるが当たり前だと思うので、 ここからは家のコストを抑える方法について お伝えしていきたいと思います。 おはようございます。 相馬です。 家のコストは、 使う材料や性能、面積や形など 様々な要素に左右されますが、 使う材料を妥協しても そう大してコストは落ちないし、 性能に関しては 国が定める基準に従わないといけないため 上げることは出来ても落とすことは出来ません。 これに対し、面積に関しては 削ればそれ相応にコストも削れるし、 冷静に考えていくと 削ることが出来そうなスペースが割とたくさんあるし、 それを削ったとて住みやすさや使いやすさが 劣化する可能性もゼロに等しいため 家のコストを落とすにあたっては、 なくても問題がないスペースを 削ることが最良の手段だと考えています。 合理的に考えていくことが大事 家の面積を削る上で大事なことが 合理的に考えていくことです。 面積を削れば当然家が小さくなるのですが、 ここで邪魔になってくる感情が 「家は◯◯坪はなければ!」という 「なんとなくのイメージ」です。 これがある限りは 面積カットはかなり難しいのですが、 1つ1つ冷静に考えていく 合理的な思考が出来るようになると 案外なくても問題がないものが けっこうたくさん出てきます。 まずは「廊下」。 ただ通るだけの廊下も 部屋や収納と同じように コストがかかるわけですが、 そもそもこれが欲しいという方は 限りなく少ないのではないでしょうか。 廊下が出来れば、 廊下が空気の循環を遮断してしまうため 家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、 温度差が生まれる原因となりますしね。 そもそも廊下のドアは 閉める習性が人にはありますからね。 「高断熱高気密化」している理由は、 家全体の温度差を限りなく ゼロに等しくするためでもあるので、 その観点から考えても 現在の家づくりでは いかに廊下を削ることが出来るが 家づくりの大きな鍵となります。 続いてが「階段」です。 もちろん、市内中心部のように 土地面積が40坪未満になれば、 必然的に上に階を重ねていかざるを得ないのですが、 正味の話、ここ徳島ではほとんどの方が この対象にならないのではないでしょうか。 つまり、ほとんどの方が 「平屋」を建てることが出来るというわけですね。 そして、2階建てではなく 「平屋」にすることが出来れば、 実は「廊下」を限りなくゼロに近づけやすくなるし、 上下階の温度差もなくせることから 家全体に冷暖房が行き届きやすくなり、 家の中の温度差をより小さくすることが出来ます。 2階をなくすことが出来れば、 トイレの数も1つにすることが出来ますしね。 いかがでしたか? 反論がある方もいらっしゃると思いますが、 ここまでお伝えしたスペースは 別段なくても支障がないのではないでしょうか。 そして、これらがなくなることによって 平屋が2階建てと変わらない価格で建てられるとしたら 前向きに検討してもいいんじゃないか、 と思っていただけたのではないでしょうか。 では、次回は平屋を2階建てよりも 安く建てられるようにするために、 これ以外のスペースについて考えていきたいと思います。 それでは、、、 -
固定概念から解放された間取りづくり
「部屋は南向きであるべきだ」 という固定概念に縛られていると、 土地がよほど広くない限り (80坪以上ぐらいの感覚でしょうか) 必然的に2階建ての家を建てざるを得なくなります。 たとえ、その土地が 平屋を建てるに充分な広さがあるとしても、です。 (50坪〜60坪ぐらいの感覚です) 南に家が建っている土地で 1階につくる部屋の中に 安定的に光を届けるためには、 充分な距離を確保する必要があるからです。 結果、余分に出来た土地にも 工事を施さないといけなくなり、 その分、外構工事費用が高くなります。 プライバシーや景観を守るために 目隠しや、植栽、フェンスなどの工事も 確実に必要となるので、 なかなかなコストアップになるでしょうしね。 おはようございます。 相馬です。 他方、直射光だけじゃなく 天空光を使うことを前提として 間取りを考えれば、 これまで平屋なんて絶対に無理だ と考えていた土地にも、 平屋を建てることが出来るようになります。 直射光だけに頼らず 天空光を活用出来れば、 南に建つお家との間に 採光のために距離を開ける 必要がなくなるからです。 例えば、間口12m×奥行き15mの 北向き約55坪の土地には、 2階建ての家しか建たないと考えられがちですが、 通常採光確保のために必要だと 考えられていたスペースにも家が建てられるとしたら、 実は普通に4人家族が充分ゆったり暮らすことが出来る 平屋のお家を建てることが出来ます。 空が見える明るく広々とした リビングダイニングキッチンに、 それぞれの部屋と充分過ぎるぐらいの収納があり、 室内干しが出来るほどゆったりとした 自然光がたっぷりと差し込む 脱衣スペースがある平屋を、です。 55坪の土地に建つ平屋とは? この土地で設計する場合、 リビングダイニングキッチンは 南ではなくあえて北に配置します。 北に配置すれば必然的に南に建つ家との間に 充分な距離が生まれるからです。 そしてリビングダイニングキッチンの 南側に外スペースをつくります。 過ごす時間が圧倒的に長い リビングダイニングキッチンに 直射光をふんだんに取り入れるためです。 これがいわゆる「中庭」と呼ばれる スペースなのですが、 「中庭」をつくることによって 家の中心から光を採ることが出来、 家全体に満遍なく光が届けやすくなります。 「中庭」をつくれば、 南に建つ家からだけじゃなく、 東に建つ家からも、 そして西に建つ家からも、 充分な距離を保つことが出来るからです。 また、敷地の南に配置した部屋には 南から光は入らないものの、 「中庭」に面する北に窓をつくれば 天空光と南の壁に反射した光が 家の中に入ってくるため、 直射光に比べて安定した採光が確保出来るし、 天空光は眩しくないことから とっても過ごしやすい空間をつくることが出来ます。 以上のような理由から、 外周面に採光のための 大きな窓をつくる必要がなくなるというわけですね。 言い換えると外周面は 風を通すだけの小窓だけで充分だ ということになります。 結果、周りから 家の中を見られる心配がいらなくなり、 そのためのカーテンがいらなくなるし、 家族のプライバシーがしっかりと確保出来ます。 かつ、「中庭」には台風時に 直風が当たらないことから、 何かが飛んできた時に備えて シャッターをつける必要もなくなります。 得られる数々のメリット このように固定概念に縛られず、 土地に合わせて間取りをつくることが出来れば、 今も今後もずっと住みやすい平屋を 手に入れやすくなると同時に、 平屋の懸念点であるプライバシー性と防犯性の低さを スッキリ解消することも出来ます。 また、耐震面でも重心が低い平屋を建てれば、 地震や台風の強風の影響も受けにくくなり、 今後ずっと安心して暮らしやすくなります。 さらに、土地の日当たりを 気にする必要もなくなることから、 土地の予算を落とすことが出来ると同時に 日当たりで諦めていた土地なども 候補地として名乗りを挙げやすくなります。 無駄に広い土地を買う必要もなくなることから さらに土地代を抑えることも出来るし、 土地面積が小さくなれば外構工事費用も抑えられますしね。 プライバシーを担保し防犯性を高めるための 塀や植栽、目隠しといった工事も 全くと言っていい程いらなくなりますしね。 そんなわけで、 土地の周辺環境を加味した上で 要望をしっかりと精査すべきだし、 その上で間取りをつくるべきである と考えている次第です。 ただ、平屋を建てるとなると、 少しばかりコストアップしてしまうし、 土地が持つ問題の解決手段が 「中庭」であるとしたら、 施工面積が増えることから さらにコストアップしてしまうので、 次はコストを上げずに平屋を建てるために 知っておいていただきたいことについて お伝えしていきたいと思います。 それでは、、、 -
2種類の光
光には「直射光」と「天空光」があり、 多くの方が基本「直射光」だけで 採光計画を考えようとしてしまうのですが、 どんな天気の日でも 安定した明るさを室内に届けるためには、 「天空光」をふんだんに取り入れる必要があります。 理由は、 大気層を通過して直接地上に届く「直射光」は、 熱が高く、明るく眩しい上、 天候に大きく左右されるからです。 明るく眩し過ぎるとなると、 また家の中に熱が入り過ぎるとなると、 それを遮るためにカーテンが必要になり、 それによって光が遮断されてしまい 採光計画が大きく崩れることになるし、 直射光を主な採光手段にすれば、 周囲から家の中が丸見えになることから、 曇りや雨の日でもカーテンが開けられなくなり、 よりいっそう暗い家になってしまいますしね。 そんなわけで、 空気中の塵や水蒸気などで 乱反射した光である「天空光」の 存在を知っていただいた上で 間取りの計画を立てることをオススメしています。 おはようございます。 相馬です。 では、ここからは 「直射光」だけに頼らない 間取りづくりを実行していただくために 必要な知識についてお伝えしていきたいと思います。 ちなみに「直射光」信者を脱却し、 天空光をふんだんに取り入れた 住まいづくりさえ出来れば、 付けるのが当たり前だと思われている カーテンが必要なくなり、 曇りの日はおろか、 たとえ雨が降っているとしても、 照明なしで過ごすことが出来るようになります。 間違った採光計画 建売住宅の広告を見ると、 「全室南向き日当たり良好」 という文言がよく入っているし、 建売住宅に限らず 注文住宅でもそのようなお家が たくさん建っていますが、 まず考えていただきたいことが、 「そもそも全ての居室を 南向きでつくる必要があるのか?」 ということです。 例えば、寝室。 この部屋は陽が沈んでから 陽が上り始めるまでの間に 使う部屋ではないでしょうか。 ゆえ、日当たりをそんなに 重視する部屋ではありませんよね? 続いて子供部屋はいかがでしょうか。 デスクワークをする時を 想像してみてください。 朝から夕方まで 厳しい日差しが差し込んでくる所で 集中して仕事が出来るでしょうか? 難しいですよね。 ということは、子供たちだって そんな所で集中して 勉強なんて出来ませんよね。 そして、集中するために きっと遮光カーテンを閉め切り、 眩しい光線と熱い熱が 入ってこないようにしつつ、 照明で光の調整をすることになるでしょう。 この他、玄関や玄関ホール、 そして廊下や階段スペースなども 明るくはしたいものの、 かといってそれが「直射光」である 必要は全くありませんよね。 一方で 「脱衣室」や「キッチン」などは、 居住スペースを南向きでつくることで 直射光が入ってきにくい場所に 追いやられがちになっているのですが、 本当にそれでいいのでしょうか? 光が差し込まない薄暗いキッチンで、 天気の日なのに照明をつけながら 料理をつくり、後片付けをする。 熱も入ってこなければ風通しも全然良くない 寒くてジメジメとした脱衣室で 着替えをし、洗濯物を干す。 こんな暮らしを手に入れたいなんて 全く思いませんよね? 程よく日差しが差し込む 明るく清々しいキッチンで 料理をつくり、後片付けをしたいし、 程よく日差しが差し込み、風通しも良い 明るくカラッとした脱衣室で 着替えをし、洗濯物を干したいですよね。 こうやって考えてみると 「なるほど。確かにそうかも。」 と思っていただけたと思いますが、 残念なことに多くの住まいが このような設計にはなっていません。 もちろん、その理由は 「直射光」だけで採光計画を 立ててしまったからです。 では、どうすればいいのか? というわけで、 次からは「直射光」だけに頼らず、 「天空光」をふんだんに利用した 間取りの考え方について お伝えしていきたいと思います。 それでは、、、 -
設計の大原則
一般的に、家の間取りは 建てる人の要望によって全てが決まると考えられていますが、 どれだけ多くの情報をお客様から引き出せたとしても、 それだけで住みやすい家をつくることは出来ません。 理由は要望を引き出せば引き出すほど その要望を叶えることだけに必死にならざるを得なくなり、 その土地に合わせた間取りをつくりづらくなってしまうから。 つまり本当に住みやすい家をつくるためには、 本来周辺環境の状況を加味した上で (周りの家との兼ね合いを考えながら)要望をお聞きし、 その要望の1つ1つがその土地にマッチしているかを 確認しながら間取りをつくるべきなのに、 要望を聞き過ぎてしまうと、 要望を実現するだけでいっぱいいっぱいになり そこまで考えられなくなってしまうというわけですね。 要望を聞き過ぎると予算が跳ね上がりやすく、 予算とのバランスが取りにくくなる という困った悩みも発生しますしね。 要望には「プラス」の要素はあれど 「マイナス」の要素は基本ありませんからね・・・ おはようございます。 相馬です。 というわけで今回は 住みやすい家を予算を抑えながら建てる方法について お伝えしていきたいと思います。 ヒアリングでお客様から 要望を引き出し過ぎてしまって 図面と予算の収集がつかなくなっているという事態に加え、 家づくりにはなんとなく受け入れてしまっている 「固定概念」というものがたくさんあり、 それがさらにいい間取りづくりの邪魔をするので、 その固定概念を打破すべく 正しい設計の知識をつけていただければと思います。 間取りは土地に合わせて考える 間取りを考える上で 最も大事な要素であると言っても 過言ではないことがこれです。 例えば、 日当たりが良い南向きの土地に家を建てるとしたら、 南向きに部屋をつくり南向きに大きな窓をつくるのが 設計では当たり前とされていることですが、 間取りを見る際に気を付けなければいけないことが 「周りから自分の家がどのように見えるのか?」 ということです。 南向きの土地ということは、 南に道路があるということであり、 それは中から外の様子がよく見えるということであり、 道行く人や車からも家の中の様子がよく見えるということ でもありますからね。 リビングからの続きでつくったウッドデッキも然りですね。 これが想像出来ていないと、 間違いなく思っていたものとは 違う家が仕上がってしまいます。 レースカーテンだけでは あまりに丸見えが気になるとしたら、 遮光カーテンまで閉めることになり、 家の中に光が入ってこなくなるし、 以降ずっとカーテンが開けられない。 丸見えなのが気恥ずかしくてウッドデッキを全く使わない。 いかがでしょうか? 「言われてみると確かに・・」と 思っていただけたかもしれませんが、 実際にそんな家に住んだことがなければ こんなこと想像もつかなかったのではないでしょうか。 まるで神のように崇められる「南向きの土地」にも こんな想定外のデメリットがあるなんて 思ってもみなかったのではないでしょうか。 土地にマッチしない固定概念 また「部屋は南向きでつくるべきだ」 という代表的な固定概念は 南向きの土地に限らず、 その他の土地でも設計士の頭を悩ます 困った要望となります。 日当たりが悪そうな土地で 1階の一番南にリビングを配置すれば、 冬場ほとんど光が入ってこないため 「暗いわ」「寒いわ」という家になりやすいからです。 別の場所で採光を確保しようにも、 大きな窓をつくればつくるほど隣との距離が近いと カーテンを開けることが出来なくなりますしね。 南にリビングを配置したことによって 水回りが北に配置されることになれば、 脱衣室が寒くジメジメしやすくなるし、 室内干しで洗濯物を干しても なかなか乾かないでしょうしね。 いかがですか? 自分が住む家がこんな家になってしまうとしたら 最悪な気分になりますよね・・ そんなわけで家づくりをする時は、 なんとなく当たり前だと受け入れてしまっている 固定概念というものを あらかじめ打破していただくことが 初めの一歩だと考えている次第です。 固定概念がなくなれば、 劇的に色んなことが柔軟に考えられるようになりますから。 それでは、、、 -
ローコスト住宅が結果的に割高になる理由
資材価格の高騰によって コロナ前に比べてずいぶんと 建築費が上がってしまったのですが、 それに加えて住宅性能の更なる強化や太陽光発電の設置、 さらにインスタグラムの影響による 商品のグレードアップなどによって 銀行からの借入額がどんどん増えていっているのが現実です。 もちろん、住宅性能の強化と太陽光発電の設置は、 長期的に見ると上がった建築費を打ち消すどころか お釣りが帰ってくるぐらい 電気料金というランニングコストを削減してくれるのですが、 とはいえ、目先だけで考えると返済負担は増えてしまうので 少しでも家づくりにかかるイニシャルコスト(初期費用)を 抑えるための工夫をしなければいけません。 ゆえ、今回は家づくりにかかる コストを落とすための方法について お伝えしていきたいと思います。 おはようございます。 相馬です。 これを実現するためには、 建築費を削減するだけでは難しく 土地と外構(庭の工事)にかかる コストをも削減する必要があるのですが、 ここで難しいのがローコスト住宅の考え方に寄ってしまうと 建築費は幾分抑えられるものの、 その分土地や外構に莫大なコストが必要となり 総額で考えるとかえって 高い買い物をする結果になってしまうということです。 ローコスト住宅の盲点 ローコスト住宅とは、 家のコストを最小限にするために 施工面積が抑えられるような 間取りの工夫をしているお家です。 家を真四角にするとか、 総二階建てにするとか(1階と2階の面積が同じ家)、 凸凹にならないよう間取りをつくるといった工夫ですね。 この結果、確かに家のコストは 大なり小なり抑えることが出来ます。 しかし、こういった要素を 取り入れたお家に共通していることが、 「家の外周面だけにしか窓がつけられない」 ということなのですが、 これが土地や外構にかかるコストを 大幅に跳ね上げてしまう原因となります。 土地代が高くなる理由は、 基本、日当たりがいい土地じゃないと 家の中が真っ暗になってしまうため、 価格が最も割高に設定されている南向きの土地を 買わないといけなくなるか、 あるいは南向き以外の土地である場合、 隣家との間に充分なスペースを確保しないといけないので その分、余分に土地を買わないといけなくなるからです。 そしてこの結果、外構工事までも高くなってしまいます。 南向きの土地に南向きに大きな窓をつくってしまうと、 外から家の中が丸見えになるため、 目隠しや塀や植栽によって防がないといけなくなるからです。 また、丸見えの位置につくったウッドデッキを 有効活用出来るようにするためには、 ウッドデッキにまでも目隠しを 設置しないといけなくなるからです。 その上、家の窓には 目隠しのためのカーテンが必要になるし、 防犯のことや、台風の時に備えてシャッターも必要になるので、 相当なオプション追加工事がかかってしまいますしね。 つまり、南向きの土地は 土地代が割高になるだけじゃなく、 同時に外構工事代も割高になり、 かつ、割安に抑えられたはずの 建築代までも結果的に割高になる。 結果、家づくりのコストが 最も上がってしまうというわけです。 これが案外知られていない家づくりの盲点なのですが、 みんなそろって日当たりがいい 南向きの土地を探そうとする結果、 南向きの土地に人気が集中し なかなか土地が見つからなくなるし、 見つかったとしても値引きなんてしてもらえないし、 すぐに売れてしまうことから即決を迫られることになり、 家づくりのペースが乱されてしまうという 更なるデメリットを引き起こしかねません。 そんなわけで、 こういった悪い循環から抜け出していただくために 正しい間取りのつくり方について 知っていただきたいと思っている次第です。 というわけで次回は設計の考え方について 詳しくお伝えしていきたいと思います。 それでは、、、 -
合理性と安定のどちらを選択するか?
2022年末の日本銀行による 「長期金利」の利上げによって、 これに連動して金利が決まる 全期間固定型の「フラット35」や、 メガバンクの「10年固定」などが 軒並み上昇しましたが、 マイナス金利の解除によって 長期金利はさらに上昇しそうな流れです。 これを受けてネット銀行が戦略的に金利を下げている 変動型の住宅ローンとの金利差がさらに拡大し、 ますます変動金利を選ぶ人たちが増えていくことが予想されます。 おはようございます。 相馬です。 そんなわけでますます変動型に押され気味となる 固定型の住宅ローンですが、 個人的には金利が上がったとはいえ、 まだまだ低水準で推移していることから ずっと変わらない安心感が得られる 固定型も選ぶ価値があると考えています。 当面の間、短期金利が上がらない 可能性が高いことには同意しますが、 その意見も現在時点での意見であり、 それは今後の流れ次第で 変化することだって十分あり得るから。 そして、仮にそう遠くない未来に 短期金利が上昇することになり、 その影響を受けて変動型の住宅ローンが 上昇してしまった場合、 返済負担が上がることになり、 少なからず家計に影響を与えるから。 かつ、そんな状況になってから 固定型に乗り換えるのでは「時すでに遅し」だからです。 短期金利が上がる頃には 長期金利はかなり高い状態まで 上がっている可能性が高いからです。 住宅ローンを借り換えするとなれば、 再度、団体信用生命保険に加入し直すことになるのですが、 年齢を重ねるごとに加入出来なくなるような病気を 発症する可能性も上がっていくという 懸念点も考えられますしね。 また、家を建てると同時に 住宅ローンの返済期間と同じ期間 「NISA」を利用しつつ 「長期積立投資」をやり続けることが これから家を建てる方にとって 必須項目だと考えているのですが、 多少金利が高くとも返済負担がずっと変わらない 固定型の住宅ローンを選んでおいていただく方が、 継続して安定した資金をここに投じていただきやすいのでは? というのも1つの理由です。 「長期積立投資」に安定した資金を 投じ続けた方がいい理由は、 これをやり続けることによって増えるお金の量が 住宅ローンによって支払う利息よりも 圧倒的に多い可能性が高いからです。 ゆえ、場合によったら 家計が不安定になることによって 「長期積立投資」が断絶する可能性すら考えられる 変動型の住宅ローンを選ぶよりも そうなる可能性が低いであろう 家計が安定しやすい固定型の住宅ローンを 選んでおいていただく方がいいんじゃないか というのが個人的な考え方です。 ただし、固定型の住宅ローンは 変動型の住宅ローンに比べて金利が高く、 返済負担を上げないためには その分借入額を減らさないといけないし、 かつ、住宅ローン借り入れ時に 銀行に払う手数料も余分にかかるため、 その分さらに土地や家にかける予算を 縮小しないといけないというデメリットもあります。 ゆえ、どちらかというと 固定型の住宅ローンを選びたいなとお考えの方は、 これらを踏まえた上で 家づくりの全体計画を立てないといけない ということを忘れないようにしていただければと思います。 それでは、、、 -
住宅ローンの背景と今後の動向
住宅ローンの商品は、 大きく「変動型」と「固定型」の2つに分けられます。 変動型商品とは、 ネット銀行の主力商品である「変動金利」や、 地方銀行が取り扱っている 「3年固定」や「5年固定」などの 最初の短い期間だけ金利が固定されている商品です。 そして固定型商品とは、 「フラット35」という商品のように 最後までずっと金利が決まっている商品や、 地方銀行が取り扱う「10年固定」という 最初の固定期間が少し長めの10年で設定されている商品です。 それぞれの特徴としては、 「変動型」は固定型に比べて 金利が安いという利点がある一方で、 金利に連動して返済額が変わるというリスクを持っていて、 「固定型」の中でも全期間固定型の商品は、 ずっと返済が一定であり安心感を得られやすい という利点はあるものの、 変動型に比べて金利が高いことから 余分に利息を払う可能性が高いという リスクを持っているという感じでしょうか。 では、これらを考慮した上で これから家を建てる予定の方は 一体どちらの商品を選んだほうがいいのでしょうか。 おはようございます。 相馬です。 では、その答えを自ら導き出していただくために、 もう少しそれぞれの商品について 突っ込んでお伝えしていきたいと思います。 今後の金利の動向予測 今年、17年ぶりに日本銀行が マイナス金利を解除しましたが、 この影響を直接的に受けるのは 固定型の住宅ローンだけであり、 変動型の住宅ローンは基本この影響を受けません。 マイナス金利が解除されたからといって 変動型の住宅ローンが直接的に影響を受ける短期金利が すぐさま上がるわけではないからです。 今後日本でインフレが順調に進んだとしても、 それが賃金上昇につながるのは 団塊の世代が一斉退職する2030年頃だと言われているし、 実際そこから短期金利が上昇するまでは さらにタイムラグがあると言われていますしね。 つまり、日本の景気が良くなりつつあるとしても、 変動型の住宅ローンを左右する短期金利が上昇するまでは まだ十数年かかる可能性が高いため 「変動金利はかなり先まで上がらない」というわけですね。 これが専門家たちの見立てです。 そして、その可能性が極めて高いとしたら、 「元利均等払い」という返済方式が一般的である住宅ローンでは、 変動金利を選んだおいた方が 利息の払いを圧縮出来る可能性がグンと高くなります。 住宅ローンの隠れた真実 住宅ローンの返済方式には、 「元利均等払い」と呼ばれる 返済額が一定で利息と元本の比率が変化していくタイプと、 「元金均等払い」と呼ばれる 元金の額がずっと一定で利息の額だけが変化していくタイプの 2種類があるのですが、 元金均等払いは最初のうち返済額が高くなり過ぎることから、 ほとんどの方が「元利均等払い」で住宅ローンを組みます。 ですが、この元利均等払いは 貸す側にとっては非常に有利な返済方式であるものの、 逆に借りる側にとっては 決して有利な返済方式ではありません。 最初のうちは元本比率が低く逆に利息比率が高いからです。 イメージとしては35年返済であるにもかかわらず わずか最初の10年だけで半分近くの利息を収めることになる という感じでしょうか。 ゆえ、少しでも利息の過払いを防ぐためにも 少しでも金利が安い変動金利を選んでおいた方がいい というわけですね。 利息の払いが少ないということは 元本の減りが早いということでもあり、 元本が小さくなっていれば 仮に十数年後、短期金利が上昇し 住宅ローン金利がグンと上がるような事態になってとしても、 返済負担が大幅に上がるというリスクも 軽減出来るわけですからね。 これが「変動型」の住宅ローンを推す方たちの意見ですが、 いかがでしたでしょうか? この他、変動型の住宅ローンは 融資を受ける際にかかる手数料も安く、 その分家づくりの予算が抑えられるか、 家や土地に余分にお金がかけられる、 というメリットもあるのですが、 これも大きな要素となると思います。 では変動型についての話はここまでにして 次は固定型について お伝えしていきたいと思います。 現時点では固定型は 非常に不利な状況ではあると思いますが、 安心感が得られる固定型を 捨てがたいのもまた一つの事実なので、 あまり変動型に偏らず読んでいただけたらと思います。 それでは、、、